残るのは、稼ぐためのパターン
お金持ちは、資産が0になっても、またお金持ちになれます。お金を得るためのノウハウを持っているからです。お金は失っても、お金を生む力は手元に残ります。
反対の例から見てみます。アメリカのフロリダ州で、宝くじに当たった人のその後を、自己破産の記録と照らし合わせた研究があります。5万〜15万ドルに当たった人と、少額に当たった人を比べたものです。
| 当選してから | 5万〜15万ドルに当たった人の自己破産 |
|---|---|
| 2年間 | 少額に当たった人の半分に減った |
| 3〜5年後 | 少額に当たった人と同じ割合に戻った |
大金が入っても、破産は先に延びただけでした。破産を申し立てた当選者の書類を見ると、真ん中くらいの人なら当選金で借金を返しきれたはずなのに、返していませんでした。お金を生む力を持たないままお金だけ手に入っても、手元には残りにくいということです。
今度は、事業で成功した人のその後です。ハーバード大学などの研究者が、投資会社から出資を受けて起業した人を調べています。ここでの「成功」は、会社を株式公開まで持っていったことです。
| 起業した人 | 次の会社で成功する確率 |
|---|---|
| 前の会社で成功した人 | 30% |
| 初めて起業する人 | 21% |
| 前の会社で失敗した人 | 22% |
ほかの条件をそろえたときの値です。研究者が2009年1月にまとめた原稿の数字で、論文は2010年に学術誌に載りました。
一度成功した人は、次の会社でも成功しやすいことがわかります。研究者は、その理由のひとつを伸びる業界と、始める時期を選ぶのがうまいことだとしています。これが、お金を得るためのノウハウにあたります。
お金を稼ぐ人は、稼ぐ能力がすごいのです。お金持ちは、稼ぐためのパターンを持っています。そして、時流に合わせて、それをいろんな商材で繰り返しています。
2.の研究でも、一度成功した人は、次の会社でも伸びる業界と始める時期を選べていました。時流を読む力が、次の会社に持ち越されているということです。
資産が0になっても、このパターンは残ります。そのときの時流に合う商材を選んで、また同じことを繰り返せばいいからです。
ノウハウは、すぐには身につきません。3章で書いたとおり、S・B・Iで収入を得られるようになるには、数年から数十年の時間がかかります。
1章で書いたとおり、お金持ちはいつも働いています。お金持ちの多くは、一般の方が思っている以上に、コツコツ毎日積み上げています。安定したパターンを毎日繰り返し、積み重ねることが成功の秘訣だと知っているからです。だから、好きなことをやります(3章でも書きました)。
一番むずかしいのは、稼げるかどうかわからないときに、今やっていることを続けられるかどうかです。
一度成功した人は、「これをやっていれば、ある程度稼げるようになる」ことがわかっています。だから、途中でうまくいかなくても、やり続けられます。
続けて成功した経験のない人は、途中で諦めてしまいます。
どちらもアメリカの研究です。