私が儲かったのはたまたまです
株で利益を出したのは事実です。しかし、それを自分の銘柄選びの腕だったとは考えていません。サブプライムローン問題の収束後、東日本大震災後の低迷期に買い、その後にアベノミクスの大きな上げ相場が来ました。
私は大叔父に勧められて株式投資を始め、アベノミクスの相場で利益を出しました。
当時は、まだ株のことをよく分かっていませんでした。それでも、株主優待があったり、業績が良かったりする会社を探し、サブプライムローン問題が収束し、東日本大震災が起きたあとの株価が低迷していた時期にポジションを取りました。
クスリのアオキホールディングス、サンリオ、ゼンショーホールディングス、オリエンタルランド、日精エー・エス・ビー機械など、保有銘柄は数十に及びました。
※ここに挙げた会社名は過去の保有銘柄であり、現在の購入を勧めるものではありません。
2014年、ロシアがクリミアへ軍事侵攻する前あたりで、保有株式の一部を換金しました。そのお金で、最初に買った物件の頭金を払い、フランチャイズの権利も買いました。株の利益を実物と事業に変えたので、幻ではありません。
そして、アベノミクスが終わったあと、当時保有していた株式はすべて現金化しました。買ってから何度も短期売買したのではなく、大きく下がった時期に買い、上昇を長く待ってから換金しました。
現金化した資金のほとんどは、不動産とビジネスへ投下しました。
現在積み立てている株式は、高配当株です。過去に保有していた数十銘柄とは分けて考えています。
ただ、当時の自分の判断力が優れていたかというと、そうは思っていません。あの時期は、多くの銘柄が上がりました。上げ相場で勝つのは難しくありません。難しいのは、勝った理由が自分の腕なのか相場なのかを見分けることです。
私が株を買うのは、サブプライムローン問題や恐慌のような出来事で、株式市場が大暴落したあとです。そこで買ったら、あとはただ持ち続けます。安値と高値を何度も当てようとはしません。
暴落の途中で買えば、さらに下がることもあります。だから一度に全額を入れず、生活に必要のない余裕資金で、会社と時期を分けて買います。
一般的には、株を100株程度買うことも株式投資です。多くの上場会社では100株が1単元で、1単元を持つ株主には通常、株主総会で議決権を行使する権利があります。
ただし、100株程度で会社の方針を変更できるほどの影響力は、まずありません。会社の経営を変えられるほど資本を入れることを厳しい意味での「投資」と考えるなら、100株は経営参加というより資産運用です。
それでも、明日の値上がりだけに賭けるより、会社の事業を見て株主になり、配当や優待を受け取りながら長く持つほうが、はるかに投資に近いと私は考えています。