買ったら基本的に売らない
株を始めたい人に私がおすすめしたいのは、桐谷さんスタイルの優待株です。自分の生活で使える優待のある会社を選び、日々の値動きでは売らず、長く持ちます。
株価を毎日見て売り買いするのではなく、食事、買い物、レジャーなど、自分や家族が実際に使う株主優待のある会社を選びます。
使える優待のある会社を選び、
買ったら基本的に売らない。
優待が届けば、値上がり益だけではない株主の楽しみができます。株価の上下だけを追いかけず、その会社の店やサービスを利用しながら長く持てます。
表示されている優待額を、そのまま利益に足してはいけません。行かない店の券、期限までに使えない券、余計な買い物をしないと使えない割引券は、自分にとって額面どおりの価値がありません。
株主優待は会社の判断で変更や廃止になることがあります。優待があるだけで会社を選ばず、優待がなくなっても持ち続けられる業績か、配当は無理をしていないかまで確認します。
優待の権利を取るために株価が上がり、権利確定後に下がることもあります。優待額より株価下落のほうが大きければ、全体では損失です。
優待株の選び方として私がすすめたいのは、自分が普段から使っていて、便利だと思ったり、応対が良いと感じたりしたお店の会社を買うことです。通っていれば、混み具合も、店員さんの動きも、品揃えの変化も自分の目で見えます。知らない会社の株価を追いかけるより、よほど確かな材料になります。
私の大叔父は、近所の携帯ショップへ買いに行ったら応対が良く、店も賑わっていたので、その会社の株を買いました。ソフトバンクです。結果として、それが儲かりました。
私自身も、よく買い物をしていたイオンの株を1,000株持っていた時期があります。株主向けのカードがあって、買い物金額の数%が後から返ってきました。アベノミクスで株価も上がり、配当も出ていたので、買い物のたびに戻ってくる分と合わせて三重に効きました。
ほかにも、子どもたちと出かける先として、オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)やサンリオ(サンリオピューロランド)、外食のゼンショーホールディングスの株を持っていました。ゼンショーの優待ははま寿司などのグループ店で使えるので、お子さんがいる方や、もともとよく行く方には向いています。
知らない会社の株価を追うより、
通っている店の会社を調べる。
難しく考える必要はありません。店の雰囲気が良くて、これからも使い続けると思えるなら、そのまま持ち続ければいい。自分が通わなくなったときが、考え直すときです。
通っている店がきっかけでその会社に興味が湧いたら、買う前に次のところを見ます。
短期間で大金を作る方法ではありません。だからこそ、株を始めたばかりの人が値動きのギャンブルへ入りにくい方法だと考えています。
まとまったお金がなくても始められる方法です。証券口座にこつこつ入れておいて、買える額になったら、配当のいい株を少額で買う。それを繰り返していきます。
証券口座に入れたお金は、株を買うまでMRF(マネー・リザーブ・ファンド)という短期の債券で運用される置き場に自動で入ります。預金のようにいつでも出し入れでき、買いたい株の分が貯まったらそのまま買い付けられます。
買うのは、配当利回りが年3%や4%くらいの株です。そして基本的に売りません。売らないので、値動きを毎日見る必要もありません。預貯金を、配当の出る株へ少しずつ置き換えていく感覚です。
貯めて、買って、売らない。
それを繰り返すだけ。