同じAmazonでも、数字はまったく違う
同じ人が、同じ年に、同じAmazonで売っても、仕入れる位置によって利益は大きく変わりました。
ポイントせどりと同じ帳簿の中に、対照的な部門があります。海外コスメを、ある小さな卸から仕入れて販売していた分です。ポイントは一切含めていません。
| 項目 | 対売上 |
|---|---|
| 粗利 | 38.6% |
| 販売手数料 | 12.0% |
| 仕入送料 | 0.1% |
| 差引 | +26.5% |
同じ手順でAmazonに出品していました。それでも、ポイントせどりのAmazon販売時は営業利益-1.2%、卸仕入れは差引+26.5%に分かれました。
+26.5%を生んでいたのは、誰でも知っている大手ではなく、小さな卸でした。特別な販売技術ではなく、その卸を知っていたことが利益そのものでした。
もう1つ、Amazonで販売しているオリジナル建材パーツがあります。完成品を小売店から買って転売するのではなく、本業の現場で得た知識を使って、自分で企画・商品化したものです。
真似されれば利益が消えるため、具体的な商品名、仕入先、加工方法は書きません。
| 項目 | 対売上 |
|---|---|
| 粗利 | 86.9% |
| 配送料 | 24.5% |
| 販売手数料 | 15.4% |
| 差引 | +47.0% |
材料費、Amazon販売手数料、自己発送の配送料を引いた商品単体の数字です。包装資材、ラベル、作業時間、大口出品の月額費用などは含まないため、最終的な営業利益率ではありません。
小売から買う、卸から買う、自分で商品を作る。
上流へ行くほど、利益の決定権が自分に近づく。
良い仕入先とは、みんなが知らない仕入先です。100人に教えれば100人が同じ先に群がり、奪い合いになって粗利は溶けます。教えた本人の分まで消えます。
物販講師やメガセラーも、自分が実際に取引している卸業者は、ほとんど明かしません。知人やライバルセラーの倉庫で、積まれた段ボールの配送ラベルをスマートフォンで撮ろうとする人もいます。発送元から仕入先を逆算できるからです。
私も、仕入商品が届いた段ボールは、配送ラベルを剥がしてから廃棄します。ラベルには、利益を生む仕入先の情報が残っています。
商品は真似できる。価格も真似できる。
だから、他人がまだ知らない仕入先そのものが利益になる。
卸の名前を書いた瞬間に、+26.5%は消えるかもしれません。批判している側も、同じ理由で書けません。「教えられないものが利益を生んでいる」ことの証拠です。
講師が悪意で薄利を教えているとは限りません。大勢に公開できる時点で、すでに知られ、薄利になった仕入先しか教えられないという構造があります。