教えるほうが儲かる商売かを、先に見よう
本業の売上が落ちてきた時期に、物販のセミナーに申し込みました。 勧誘のときと、講習が始まってからでは、対応がまったく違いました。 なぜ講師が教える側にいるのか。気づくまでに2年かかった話です。
講習が始まってから言われたことを並べます。
| 場面 | 言われたこと |
|---|---|
| 質問への返事 | 数日返事がないのは当たり前 |
| 質問の中身について | 「あなたの質問の仕方が悪い」 |
| 回答がもらえないことについて | 「あなたは講師に好かれていない。好かれるようにしなさい。そうすれば回答がもらえるかも」 |
| 売上の上げ方について | 「このアドオンソフトを使えば」「この商材を買って売上を上げろ」 |
好かれれば回答がもらえるかも、のあたりで「おいおい」と声が出ました。 そして、ついには追加のソフトと商材の案内です。
仕入れは「カードで一気にたくさん」と言われました。ところが、やらされたのはポイントせどり(ポイント還元を利益にする仕入れ方)です。
受講生みんなが同じ商品を買います。出品者が一気に増えて値段が下がり、稼げません。 私の帳簿では、ポイント込みの粗利が29.1%あっても、営業利益は-1.2%でした。
帳簿の内訳は ポイントせどりの帳簿 に載せています。
講師から、仕入れる商品を「オトクな価格」として買わされそうになったこともあります。 私は買いませんでした。買った生徒さんたちは、同じ商品をみんなが売るので、売っても赤字になりました。
その生徒さんたちが講師に文句を言うと、返ってきた答えはこうです。
「他の業者も売っていたようです。すべての商品が儲かるわけではない。良い勉強になったね」
物販スクールの生徒に自分の在庫を売りつけて、何をしているんだ、と思いました。
在庫だと分かったのは、私が卸業者の数社から、同じ商品をもっと安い価格で紹介されていたからですw
仕入れ商品のリストの話は 物販スクールの「月商」のからくり にも書いています。
| 相談したとき | 言われたこと |
|---|---|
| 赤字だと相談した | 「赤字でもいい。まず売上を月¥100万円まで上げてから、利益率を考えましょう」 |
| 売上が月¥100万円を超えて、また相談した | 「仕入れている商材が悪い」「仕入先が良くない」 |
売上を超えたあとは、何かと理由をつけられるだけでした。 利益率を上げる方法は、一向に教えてもらえませんでした。
赤字の商品は、回すほど現金が減ります。売上を先に大きくしろという助言は、私の利益ではなく、講座の実績づくりに向いていたのだと思います。
結局、資金のない私たちが利益率を上げる方法は、次の3つしかありません。
| 方法 | 利益が残る理由 |
|---|---|
| みんなが注目していない、取引を始めにくい卸業者から仕入れる | 同じ商品を売る人が少ない |
| メーカーから直接仕入れる | 間に入る業者の分だけ安く仕入れられる |
| 自分でオリジナルの商品を作る | 同じ商品を売る人がいない |
大量に仕入れる大手の出品者(年商が数億円を超えるメガセラー)と、価格で勝負する通販の場で、同じような商品を売って利益を出すのは、基本的に難しい。
だから、彼らは物販の講師をやっている。そう気づくのに2年かかりましたw
教えるほうが儲かるなら、教える人は教える側にいる。
講師の収入の中心が物販か受講料かを、申し込む前に見る。
関連:物販スクールの「月商」のからくり/仕入先と自社商品/誰の話を聞くか